カトリック桐生教会信者館 リノベーション

  • ■建築概要

    地上2階建て(木造)

  • 外壁

    サイディング張り

  • 屋根

    ガルバリウム鋼板カバー工法葺き

  • 基礎

    外部補強基礎追加工事の上、FRC断熱パネル貼り

  • ■床面積 1階

    208.59㎡(63.09坪)

  • 延床面積

    208.59㎡(63.09坪)

■この建物は、80年前に建てられた木造の信者館をリノベーションしたものです。
以前の建物は、床は少し傾いていて、窓は一部木製建具で何度か手は入れていましたが、そろそろ朽ち果ててしまいそうな建物でした。昭和の初めにアメリカ人建築家によって設計された洋小屋構造で建てられたものです。
まずは耐震診断を行い、耐震補強設計をし、断熱・気密設計を行いました。教会で何度かの建設委員会を開催し、信者総会で色、素材の決定を経て、着工に至りました。
■80年前の素材の再使用。
コスト管理と記憶の継承ということで、古材を再使用しています。床のフローリングと天井は、80年前のものを再使用しました。以前の雰囲気を残したままにして、建物の性能をグッとアップしました。
■新素材は・・・・?
①基礎は80年前のものは鉄筋も入っていないので、新たに鉄筋入りの基礎を追加しました。基礎に外断熱を施し床下から寒くなるようなことはなくなりました。
②耐震補強と断熱補強工事
木造壁柱部分は筋違や構造用合板で耐震補強を行い、グラスウールを丁寧に充填しました。暖かくて、地震に強い建物になりました。
③窓を替えました。
既存の窓(木建具やアルミサッシ)を樹脂サッシに替えました。樹脂サッシは気密性に非常に優れています。これでこの信者館はすきま風もなく、夏涼しく、冬暖かい建物になりました。