西方の家 リノベーション

  • ■建築概要

    地上3階建て(鉄筋コンクリート造)の2階一部と3階全てのリノベーション
    2階:玄関・浴室・洗面室・予備室・納戸・階段のリノベーション
    3階:リビングダイニングキッチン・主寝室・トイレのリノベーション
    外構:既存ガレージのリノベーション

  • 所在地

    東京都文京区西方

  • 既存屋根仕上
    断熱材
    増築部分屋根仕上
    断熱材

    既存屋根はシート防水やり直し
    既存屋根部分は内部よりウレタン吹付
    増築部分屋根はガルバリウム鋼板葺き
    グラスウール200㎜充填

  • 既存部分外壁仕上
    断熱材
    増築部分外壁仕上
    断熱材

    既存コンクリート外壁高圧洗浄の上に塗装
    内部にウレタン吹付
    モルタル塗りの上に吹付塗装
    グラスウール100㎜充填

  • 開口部(窓・玄関ドア)

    窓:既存アルミサッシを取り外してアンダーセン、アメリカ製樹脂サッシに取替(30年近く前のリノベーションのため当時は日本製樹脂サッシはまだありませんでした。)ペアガラスを使ってあります。
    玄関ドア:断熱材入り木製ドアを建具屋さんに作ってもらいました。

  • 2階床面積

    42.64㎡(12.89坪)

  • 3階床面積

    74.47㎡(22.52坪)

  • 延床面積

    117.11㎡(35.42坪)

■西方の家は27年前に鉄筋コンクリート造3階建て2世帯住宅の2,3階をリノベーションした住宅です。東京大学本郷キャンパスの近くにあります。
当時は高断熱高気密という考え方はまだ始まっていませんでした。我々はその当時からOMソーラーなどのパッシブデザイン設計をしていた経緯があり、断熱には非常に注意をもって設計活動をしていました。そこでこのリノベーションも断熱に気を使って設計をしました。窓も当時は珍しかった樹脂サッシ(アメリカアンダーセン社製)を採用しました。結果的にはこのサッシが気密性能を上げてくれたと思います。
もともと2世帯住宅用に建てられていて、外部階段で2階の玄関に上がるようにできていました。
■2階
玄関、ホール、洗面室、浴室、個室、納戸と小さな部屋が配置されています。浴室、洗面所は既存にあった場所にあります。水まわりは位置を変更すると費用がかかるので同じところだけど、仕上などを違ったものに変え、全く新しい浴室に生まれ変わりました。内部階段は既存のコンクリート階段があったのですが、勾配が急なので新たに木製で緩やかな階段をその上に作りました。上がりやすい階段になりました。
■3階
リビングダイニングキッチン、ホール、主寝室、洗面室、ウォーキングクローゼット、トイレを配置しました。リビングダイニングキッチンはパントリー(小さな食品収納庫)をポイントとしてぐるりと回れるプランになっています。リビングと主寝室は木造で増築しました。リビングの照明はワイヤーに12v電源を通して小さな照明器具を灯すものを採用しました。スッキリとしたデザインになりました。
お客様がイタリアにしばらく住まれたということもあり、イタリアを意識したデザインになりました。強い色を多用して雰囲気のある住宅になったと思います。お客様は海外のお友達も多く、大変な高評価をいただいたそうです。